レナウン「エンスウィート」秋冬 コート売り上げ35%増

2018/02/19 04:26 更新


 レナウンは、婦人服ブランド「エンスウィート」の17年秋冬(9~12月)で、ウール、非ウールともに伸ばし、コートの売り上げが前年比35%増となった。全体ではほぼ前年同期並みの売り上げ。年明け1月はセール中心に動きが良く、17年9月~18年2月の下期では前年を上回る見通し。

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 9~12月は10月以外は各月で前年を超えた。良く売れたのがアウター。9月に発売した軽いダウンのベスト(8900円)がヒット、12月には軽いダウンアウターの袖のあるフード付きジャケットタイプ(1万3000円)も売れた。11、12月の全体をリードしたのがダウンコート2型。「昨年はダウンが売れなかった。トレンドとしてはウールを意識しながらもリアルファー付きのダウンで価格に対して価値の高い商品ができた」ため、新たに加えたショート丈とミドル丈の2型に増やした。ショート2万9000円、ミドル3万5000円。「前の年の2倍の量を作り、3倍売れ」、消化率は9割。顧客比率の高いブランドだが、このコートが新規客獲得にもつながった。

 ウールはショート丈のフード付きなどが売れて50%増、非ウールは30%増。コートが売れた半面、ジャケットやニットなどのトップの動きは鈍かった。ボトムはパンツはガウチョ、ワイド、冬の保温素材のストレートパンツが売れて前年並みを確保したが、スカートは苦戦した。ECは10%増。ミセスの年代でもモバイルの活用が広がっていることから、今後は全社的なインフラの整備とともに他社サイトへの出店なども含めてEC比率を高めていく。一方の実店舗は収益性を重視して精査するとともに、派生ブランドで百貨店以外の販路開拓に力を入れる。

 マニッシュテイストのイメージが強いブランドだが、18年春は、百貨店客は女性らしさやきれいめなスタイルを求める傾向が強まっているとし、エレガントなテイストを強めていく。アイテムではスカートやドレスを充実する。

ダウンコートは新規客の取り込みにもつながった



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