《注目のEC》セレクトショップ「ロココ」 客との信頼関係の構築に活用

2026/08/07 06:28 更新NEW!


様々な切り口のコンテンツを制作している自社メディア「コロモビト.」

 セレクトショップ「ロココ」などを運営するロココ。記事や動画などのコンテンツを社内で制作し、自社ECへの集客、商品への理解促進、顧客との信頼関係の構築に活用している。

 04年に大阪・堀江で実店舗を開き、06年にEC事業を始めた。メンズのロココを主力に、レディスEC「ゴチ」、海外向けEC「ハク」などを運営する。26年7月期の売上高は約19億円の見込み。

商品の価値を重視

 ブランド名よりも商品の価値を重視し、価格以上の価値を感じられる商品をセレクトしているという。阿部慎太郎社長は「商品の価値を顧客が理解した上で、実際に使ってもらうことに一番価値がある」と話す。オンラインでは商品を直接手に取れないため、素材や生産背景をコンテンツで伝え、商品への理解を促す。 

 記事や動画の制作は22~23年頃から本格化した。制作は、部や課を横断して編成した販売促進チームとアクセスチームが担う。販売促進チームは、主力販路である楽天市場を中心に、購入につなげることを意識した特集ページを制作する。一方、アクセスチームは、自社ECへの入口を増やすため、自社メディア「コロモビト.」、ユーチューブ、インスタグラムで記事や動画を発信する。楽天市場はモール内からの集客を見込めるが、自社ECは来訪のきっかけを自ら作る必要がある。

身近な疑問も記事に

 コロモビト.では、商品の素材や生産背景のほか、服に関する身近な疑問も記事にする。デニムに特有のにおいが生じる理由を解説した記事などへの関心が高いという。

 サイトを初めて訪れた客が、そのまま購入に至るケースは多くないとみる。同社を知ってから購入するまで、半年から1年程度かかることもある。コンテンツを通じてサイトへの再訪を促し、徐々に信頼関係を築く考えだ。このため、滞在時間や記事の読了率も確認する。

 現在、コロモビト.は約4人がテーマ決めから執筆までを担う。今後の課題について、阿部社長は「限られたリソースの中でどれだけできるか。企画力や編集力をさらに高めること」と話す。

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