「ルルムウ」23年春夏 ドリーミーな配色とポジティブな軽やかさ

2022/11/11 11:00 更新


 レディスウェア「ルルムウ」(東佳苗)は11月8日、東京都内で23年春夏の単独のショーを行った。会場には、わたを使った大小様々な形の山が連なり、ファンシーヤーンやクロシェニット、リリヤーンなどで作った植物が生えている。テーマは「ステート・オブ・フロー」。

 ハンドクラフトの優しさを持ったクリエイションを魅力にするルルムウらしく、ドリーミーな配色とともにポジティブな軽やかさが伝わってくる。ファンシーヤーンを編んだボーダーのチュニック丈セーターに、ブルーの透けるニットトップ。ゆるっとした量感のスタイリングに、ファンシーヤーンを編んだ超ロング丈のウサギ耳が付いたニット帽。手編みも機械編みも、透けるテクスチャーに重きを置いて、様々な糸や生地が入り混じるレイヤードスタイルを夢見心地で見せていく。

ルルムウ
ルルムウ

 バタフライや花のモチーフが入ったシースルーニットのキャミソールドレスには、異なる配色の糸でボーダー柄も差し込まれる。腕にはシースルーのアームウォーマー。スポーティーなストリート要素が加わり、ノスタルジーにとどまらない、現実味を帯びたライトウェートのドレスの着こなしが目を引いた。

ルルムウ

 「白昼夢や夢と現実の間を原点に物作りしてきたが、夢から目覚め、新たな気持ちで未来に進みたい気持ちを反映した」と東。

(須田渉美)



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