三景は、旭化成のキュプラ「ベンベルグ」を使った裏地と表地に特化した展示会を東京・青山のショールームで開いている。サステイナブルと酷暑対策という二つのニーズを背景に、同素材の価値を改めて打ち出した。27日まで。
ベンベルグは綿花採取後に廃棄されるコットンリンターを原料とする再生繊維で、環境認証も複数取得している。とりわけアピールするのが、原糸そのものが持つ吸放湿性。湿気を素早く吸い取り、外へ吐き出す〝呼吸する繊維〟の特性は、日本の長期化する夏への対策として有効だ。ベンベルグ裏地をつけることで、裏地なしの服よりも涼しく快適に過ごせるという。
市場にある酷暑対応素材の多くが後加工による機能付与であるのに対し、ベンベルグは素材由来である点を強調する。花粉やホコリが付きにくい制電性や、滑らかな袖通しといったすべり性も改めて訴求した。
同社の三国工場(福井県坂井市)はベンベルグ裏地の認定工場で、裏地への加工から販売まで製販一貫で行っている。これまで裏地用途が中心だったが、産地との連携を深め、加工や機能の幅を広げてきたことで、現在は表地やインナーでも使える差別化裏地のバリエーションが拡大している。
展示会では、旭化成や産地企業と連携し、裏地に加えてキルト、フィブリル、プリント、プリーツなどの二次加工を施した表地や、ベンベルグと機能性合繊素材を組み合わせたハイブリット素材を提案している。
