SAPジャパンは24日、アパレル製造卸企業向けと小売り企業向けの二つのソフトを統合した「SAPファッション・マネジメント」の提供を始めた。製造・卸・小売りのサプライチェーンに関わる業務をトータルで支援する。
このソフトは、ジョルジオ・アルマーニ、トミー・ヒルフィガー、アディダス、ルックスオティカなどのグローバル企業との共同開発で生まれた。
利用企業は、販売計画や生産計画、オムニチャネル、マスターデータなどを一貫管理でき、リソースの可視化、意思決定の迅速化が図れる。
また、工場から店舗、EC(電子商取引)の客までを、リアルタイムでシームレスにつなげ、ビジネスを効率化できる。迅速な商品展開が可能になり、新しい顧客接点に対応し、新しい顧客体験を生み出すことも助けてくれる。
SAPジャパンは、アパレル製造卸と小売り、それぞれ異なるソフトを提供し、世界で製造卸向けは300社以上、小売り向けは1000社以上が利用している。最近は、ファッション業界の垂直統合により、二つのソフトを併用する企業が増え、作業工程の無駄やマスターデータ管理の煩雑さが課題となっていた。