ホントは避けたい接客NGトーク②

2018/03/11 04:15 更新


 良かれと思って口にしたトーク、お客様に不快感を与えているかも__

 そんなNGワードをご紹介します。一例としての正解トークも併せてチェックしましょう!

「軽いですよね」(靴)

 靴専門店で、スポーツシューズの試着をするときに、よく聞かれるのが、「軽いですよね」という言葉です(ただしここでは、リアルスポーツの靴を対象にした話ではありません。普段のファッションにスポーツシューズを取り入れる場合です)。

ファッションとして選ぶスニーカー、軽さはそんなに重要じゃないかも!?

 悪いフレーズではありませんが、売り手であるスタッフの、「お客様は軽さで選ぶだろう」という思いこみが気になります。

 スポーツシューズをカジュアルファッションとして選ぶ場合、デザインや色の鮮やかさがポイントになります。単色が多い革靴とは違って、足元を華やかにしてくれる要素があるからです。

 そう考えれば、「軽さ」は第一条件ではないような気がします。それでも「軽さ」を謳(うた)いたいのであれば、こんなフレーズはいかがですか?

 これは、赤と青のラインを描いた、白地のスニーカーのセールストークとして、以前、ロープレ大会出場者にアドバイスしたフレーズです。審査員の反応がとてもよかったそうです。

「駆け出したくなる、トリコロールカラーの一足です」

「私も着ています」

 お客様の声の中でよく聞くのが、このワード。バリエーションとして、「うちのスタッフも着ているんですよ」と、他のスタッフを指差す場合もあります。

 「私も、着ています」というのは、本当に見ればわかること。もし、「見てください!」という気持ちならば、美しく、格好よく、素敵に、「着こなす」努力をして見てください。

 お客様から、「あなたが着ているのが、素敵で目に留まったわ」といわれたら合格!

新作を試着して、お客様にアピールできるポイントを探そう

 とりあえず自ブランドの商品を着ているだけに見える店が多いのは残念です。いち早く新作に袖を通す特権をもっているのが、スタッフ。着た印象を接客に活かしましょう。キラートークにするならば、お客様の不安を解消することを重視してください。

「私も試着をしてみましたが、見た目と違い、アームホールのカッティングが工夫され、動きやすいのに細身の印象です」

書き手:藤永幸一
20年のアパレル体験で痛感したこと=仕事の悩みは、本当のところ、「人間関係」。2000年に、「レックス」を設立。「仕事を楽しむスキル」を学んで、「元気な現場」をつくるサポートをスタート。


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