大手SCディベロッパーがEC事業を一段と強化している。コロナ下でさらに増加したEC需要に対応するとともに、販売機会の拡大によってテナントを支援するのが目的だ。各社ともテナントと連携してリアル施設との連動を強めて相互送客を促進する。アフターコロナを見据え、オムニチャネルの確立を目指す。
(有井学)
三井不動産、ルミネ、パルコは自社サイトでの売り上げを大きく伸ばしている。
三井不動産の「アンドモール」は会員数が昨年3月末の約250万人から今年1月末で約330万人に拡大、今期(21年3月期)の取扱高は「毎月、おおむね前年比1.5~2倍ペース」だ。ルミネの「アイルミネ」は会員数が昨年3月末の約100万人から12月末で約110万人に増え、昨年4~12月の受注高は前年同期比10.7%増。同時期として過去最高額を達成した。パルコの「パルコオンラインストア」の昨年3~12月の取扱高は前年同期比約4倍となった。いずれも、コロナ下で拡大する在宅での需要をつかんだ。「コロナを踏まえ、館でサイトの掲出を増やすなど宣伝を強化し、認知が広がった」(ルミネ、三井不動産)という。
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