SCが従来の物販とは異なる新業態テナントを導入する動きが今秋、加速している。OMO(オンラインとオフラインの融合)型店舗やワーキングスペースも兼ねたラウンジなどで、コロナ下の商環境や消費者の生活様式とニーズの変化を踏まえた対応。ECが拡大し、SCに「リアルな場」としての価値がますます求められる中で、各施設は従来の商業以外の新たな機能を取り入れ、コロナ禍後も見据えた新しいビジネスモデルの確立を目指す。
(有井学)
小田急SCディベロップメントが新宿駅南口で運営する新宿ミロードは広告代理店のケシオン(大阪市)のOMO型店舗の新業態「one×one」(ワンバイワン)の初の常設店を10月8日に導入した。雑貨や食品などのEC発DtoC(メーカー直販)ブランドを主体に、複数のブランドの商品を展示・販売、1カ月ごとを基本に入れ替える。商品は店舗内だけでなく、QRコードで出店者のウェブサイトにつなぎ、オンラインでも買えるようにした。出店者の商品の宣伝とマーケティングの場と位置付け、店内に設置したAI(人工知能)搭載カメラで得た客の動向データなどを出店者にフィードバックする。出店者がSNSを通じてライブ配信するスペースも設ける。
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