昨年、LVMHヤングファッションデザイナープライズ(LVMHプライズ)を受賞し、瞬く間に注目ブランドとなった。以降、プロダクトクオリティーを上げて、「セッチュウ」の世界を広げている。デザイナーの桑田悟史に物作りの姿勢を聞いた。
(小笠原拓郎編集委員)
小笠原 ビジネスを拡大しているようですね。
桑田 数で言うとずいぶん増えましたが、ゆっくり成長するためにかなり選ばせていただいてます。スローグロウスが大事です。日本は一回買ってくれたら結構長く買ってくれるイメージなのですが、ヨーロッパの場合すごく周期は早い。日本ほど長く付き合いができなくなる可能性があるので、どうしたらできるかを考えます。それもあって今シーズン、セルフリッジをお断りしました。ロンドンのドーバーストリートマーケットがあるので、そうせざるを得ない。売ることだけじゃなくて、エイドリアン(ジョフィー)さんとの関係性を築いていく方に重きを置きました。お金だけじゃないです。
小笠原 LVMHプライズを取った後、素材や作りのクオリティが一気に上がった。
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