縫製のグロウス(岐阜県瑞穂市、坪内秀治社長)はフルアイテムを小ロットから大ロットまで柔軟に対応する。ベトナムや中国、ミャンマーなどからの技能実習生が確かな物作りを支えている。
坪内社長が25歳の時に創業して30年になる同社の強みは、機動力だ。30人以上いる技能実習生が中心となって、カットソー・布帛製品などフルアイテムを生産する。レディス主力にメンズやキッズにも対応。ロットは500枚前後が中心だが、サンプル生産から数十枚の小ロット、1000枚以上の大ロットも受ける。
縫製管理は中国、インドネシアで裁断や縫製、検品作業、生産管理業務など工場運営に携わってきた経験40年以上のベテランが行う。サンプル生産も実習生が行うことから、日々の指導で実習生の技術力底上げに力を入れている。
取引先は量販店やカタログ通販、専門店ブランドなど幅広い。
海外から輸入された縫製品の修整にも対応する。短納期が求められることが多いが、実習生が30人以上いることもあり、「機動的に対応出来る」と自信を見せる。
今後はホームページを設け、日本人の採用・育成も検討する。岐阜県内の縫製工場で構成する岐阜県既製服縫製工業組合に加入していることもあり、日本人技術者の育成セミナーにも参加していく。また年内をめどに特定技能外国人を迎え入れる予定だ。
大きなロットに対応していくために、CAD・CAM(コンピューターによる設計・生産)の導入も視野に入れる。ミシンなど縫製設備も拡充していく。
