「この値段で縫ってほしい。ダメならほかの工場に頼むからいいよ」――。ある工場はこのような発注者の一方的な要求を「ババ抜き」と表現した。ジョーカー(利益の出ない仕事)でも「少しでも赤字補填(ほてん)になれば」と受ける工場が出てしまう。ほんの数年前まで、縫製加工賃の交渉では発注者と工場の間に圧倒的な上下関係があった。それがこの数年で変わりつつある。
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意識の変化も
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