ボーケン品質評価機構のアジア戦略、現地密着型で拡大 日系企業の進出も支援

2025/12/11 18:00 更新会員限定NEW!


ベトナムでは家具や雑貨、日用品の試験需要が増えている

 ボーケン品質評価機構(ボーケン)は、アジア・ASEAN(東南アジア諸国連合)の体制構築の一環として、インドネシア(ジャカルタ)、タイ(バンコク)、ベトナム(ホーチミン)、カンボジア(プノンペン)を拠点に「現地密着型の品質パートナー」を方針に掲げ拡大を狙う。日系企業のアジア市場進出を支援するサービス提供にも力を注ぐ。事業は、スイスの検査機関のSGSと提携して推進する。

(北川民夫)

 ベトナムやカンボジアでは、中国や韓国、台湾系の工場が多く、各社本国で品質管理を行う場合が多い。そのためボーケンは、現地と本国の2拠点の連携を強めて「生産地で迅速な品質確認ができる体制を構築する」考え。タイや台湾では高付加価値品への対応に注力する。需要が高まる抗菌や抗ウイルス、抗カビなど衛生評価は現地で行う。評価ニーズが高まっている吸水速乾や気化冷却性、持続冷感性などの特殊試験は、「ボーケンの日本本部と現地拠点との連携を密にして」対応する構えだ。

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