ユナイテッドアローズは連結子会社コーエンを売却する。郊外SCを主力販路にセレクトショップの感度を生かしたカジュアルウェアを低価格で売る業態としてスタートしたが、直近3年は赤字だった。譲渡先はジーンズカジュアル専門店マックハウスを運営するジーイエットだ。上期(4~9月)決算会見での松崎義則社長の発言などから、譲渡を決めた経緯を探る。
(柏木均之)
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薄れていった優位性
ユナイテッドアローズが本体で運営する主力の3業態は出店立地が分かれる。「ユナイテッドアローズ」「ビューティー&ユース」は、都市部の路面やファッションビル、SCに出店し、オリジナルと仕入れ商品を中~高価格帯で販売する。
「グリーンレーベルリラクシング」は仕入れ商品も扱うが、基本的にはオリジナル商品を軸にSPA(製造小売業)として都心から準郊外に出店している。客単価はユナイテッドアローズ、ビューティー&ユースより低い。
子会社を設立し、08年にスタートしたコーエンは本体の3業態よりもさらに安い価格帯で、郊外SCのカジュアルゾーンを狙った業態だ。「ユナイテッドアローズのエッセンスを持つブランドが手ごろに郊外立地で買えるということで好調だった時期もあった」とする。
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