毎日うだるような暑さが続いていますね。SHIBUYA109渋谷には、そんな気候も乗りこなして、自分らしいファッションを楽しむ若者たちの姿があります。SHIBUYA109ラボでは、毎月館内でヒアリング調査を実施しており、リアルな声に耳を傾けることで、若者たちの〝いま〟をリアルタイムで観測しています。今回は、25年の夏を彩る注目のトレンドをいくつかご紹介します。
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夏休みがチャンス
まず多くの若者が楽しんでいるのが、「長くてギラギラしたスカルプネイル」です。ファッションテイストを問わず、手元を華やかに演出する長さとギラギラ感がポイント。特に夏休みに入った高校生たちは、校則の制約がないこの期間をチャンスと捉え、ネイルチップを購入して一時的に楽しむ様子が見られます。デザインはY2K(00年代)の流行を取り入れたもので、平成ギャルを彷彿(ほうふつ)とさせるヒョウ柄なども人気です。


また、夏ファッションとして肌見せすることも多いこの時期は、「SHIBUYA109lab.トレンド予測2025」でも取り上げた、「ボディジュエリー」や「ティースジュエリー」「エフェメラルタトゥー」(1~2週間で消えるタトゥー)など、地肌に直接貼って楽しむ姿もよく見かけます。これらはフェスなどのイベントに合わせて、ファッションの一部として楽しむことが多いようです。



〝ホラゲ界隈〟とも
「バッグにぬい」も、この夏の風物詩。小さなぬいぐるみキーホルダー、いわゆる〝ぬい〟をファッションアイテムとして取り入れる若者が目立ちます。キャラクターの中ではモンチッチやラブブが人気ですが、高校生は、スクールバッグに2~3個、多いときは5個つけていて、ぬいの色味が統一されていることもこだわりポイント。全体のコーディネートに合わせてぬいの色味を選んでおり、ぬいがファッションアイテムの一つとして活用されています。
最後に紹介したいのが、「ダークコア」。黒を基調に、同系色の深い色のアイテムでコーデを組むファッションスタイルで、ホラーゲームのキャラクターや世界を表現する〝ホラゲ界隈(かいわい)〟とも強く結びついています。00年代のパンクファッションの系譜を思わせるこのスタイルへの注目度の高まりを感じます。
これらのトレンドに共通しているのは、〝期間限定〟というキーワードです。忙しない学校生活から離れ、仲間たちと目いっぱいリフレッシュできる夏休み。期間限定で楽しめるアイテムで自分の今の気分やムードをどのように表現するのかを考え、そのために必要なアイテムを取り入れ、今だけのバカンスを楽しんでいるようです。
