島三博島精機製作所社長と瀬川直寛フルカイテン社長は、和歌山市の島精機製作所本社で対談し、ファッション業界が抱える課題と、解決のために各段階での連携やサステイナビリティー(持続可能性)の必要性などを訴えた。
粗利益追求を
対談で島社長は「ファッション業界は他産業に比べ技術革新が少なく、魅力が薄れて価値が下がり、消費者の購買優先度で服が後退している」として、価値を高める物作り、価値を届けることへのリソースを高める必要を説いた。瀬川社長は「原価抑制のために大量生産が主流になった。良いものを大量に作ることは間違っていないが、売り切れないものを作ることは間違い」だとして増収優先ではなく、粗利益を追求する姿勢が重要だとした。