島精機、インレイ、横編みの用途拡大

2015/06/09 06:34 更新


 島精機製作所は、「ホールガーメント」横編み機やインレイ装置を活用し、ジャケットやテキスタイルなど横編みの新しい用途展開に力を入れている。先に開いた総合展では、製品ブランドとして提案した。

 ホールガーメント横編み機で生産したジャケット「エアドローブ」は、ホールガーメント製品にインレイ組織を編み込むことで、ワンウエーストレッチの編み地を実現、ニットの着心地の良さと織物のハリコシを両立した。ジャケットやスカート、ドレスなどを見込んでおり、縫い目を極力減らすことで軽さも実現した。「マッハ2X」など既存のホールガーメント横編み機に、インレイキャリアを搭載すれば生産可能だ。

 一方、織物とニットを融合させた新感覚ファブリック「ニーヴ」は、ループプレッサーを搭載したSRYシリーズで生産した。編み目を極限まで抑えることで、インレイが容易になる。ファンシーヤーンなどを編み地に編み込むことができ、ストレッチ性を抑えた生地の生産ができる。ファッションテキスタイルやインテリア用途に提案する。

 そのほか、最新機種のホールガーメント横編み機「マッハ2XS」では、タートルネックセーターや、深い襟ぐりのニット生産がリンキング不要で生産可能になるといった点を紹介。より高い生産性とデザイン幅の広がりをアピールした。



この記事に関連する記事