大阪・心斎橋地区の路面店の〝店揃え〟が変化し始めた。コロナ禍でインバウンド(訪日外国人客)は皆無、国内客も外出自粛などで来街者数が減少したままだ。コロナ禍の長期化で心斎橋筋を中心に空室率が上昇し、さらに高まると見られる。一方、ラグジュアリーブランドなど海外ブランドを中心に地区内の移転が続いている。ファッションブランドなどの新規出店も顕在化し始め、一等地としてのポテンシャルの高さを示している。
(吉田勧)
不動産サービス大手のシービーアールイー(CBRE)によると、高賃料の「心斎橋ハイストリート」の空室率は21年第1四半期で8.7%に上昇した。19年以前は20年第2四半期の1.3%水準で推移、20年下半期から急速に高まった。今後の閉店予定や、賃貸借契約期間の縛りで退店を躊躇(ちゅうちょ)している店舗を含めると、「潜在空室率」はさらに高いと見ている。
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