「シンヤコヅカ」(小塚信哉)は2月17日、都内で25年秋冬のショーを行った。象徴カラーのブルーをメインに絵画のようにテクスチャーに変化のあるワークスタイルのコレクションを組み立てた。
(須田渉美、写真=加茂ヒロユキ)
【関連記事】シンヤコヅカ、直営店「スモールトレーズ」をリニューアル
柔らかなブルーのオーバーオールの胸元には、額縁に入ったペンギンが刺繍で描かれる。ブルーと黒のメランジニットのトップに、ハンドペイント風の模様が入ったフィッシングスタイルのサロペット。小塚が好きな物を凝縮していく過程は変わらないが、生地の質感や光沢の差異を生かし、上質さも備えた大人のワードローブに発展させた。

発想源は、フリマサイトで購入したペンギンのプリント柄が入ったTシャツ。「飛べなくてもペンギンのままでいい、ニッチを肯定したい」気持ちを込めた。艶のある毛並みのタックパンツにネックウォーマー。ローゲージのセータを合わせたスタイルは、ずんぐりしたペンギンのようなシルエット。ちょっといびつさも入ったセンスが愛着を感じさせ、見る人の心に響く。
