発送・受け取りサービスが加速 ヤマト運輸などが扱い店や場所を大幅増加

2022/11/22 06:27 更新


オープン型宅配便ロッカー「プドーステーション」は扱い場所を大幅に増やした

 フリマアプリなどCtoC(消費者間取引)が広がるなか、これらの利便性を高めるサービスが拡充している。ヤマト運輸は商業施設を活用した発送サービスの扱い店舗数を広げ、パックシティジャパンは運営するオープン型宅配便ロッカー「プドーステーション」で日本郵便の荷物受け取りサービスの扱い場所を大幅に増やした。日常の生活動線上にある店舗や宅配便ロッカーを活用したサービスが広がっている。

 ヤマト運輸は、スーパーマーケットや商業施設など消費者の生活動線上にある店舗から発送できるサービスを11月17日から開始した。「メルカリ」「ヤフオク」「ペイペイフリマ」の商品が発送可能だ。これにより、従来から持ち込み発送が可能なヤマト運輸の直営店、コンビニエンスストア、プドーステーションに加え、マルイ、モディ、デリシアのほか、23年1月以降にはツルハドラッグの店舗でも扱いを開始する。同社は、増加するEC利用者の受け取り利便性を向上するために、20年11月から英ドドル社の「クリック&コレクトシステム」を導入し、ヤマト運輸と提携するECサイトで購入した商品を店舗で受け取れるサービスを行ってきた。今後も順次対象店舗を拡大する方針だ。

 パックシティジャパンが運営するプドーステーションは、日本郵便の荷物受け取りサービス「はこぽす」の扱い場所を11月17日から全国約4500カ所に拡大した。19年6月から、首都圏の駅周辺に設置した332カ所で日本郵便の荷物や郵便物などの受け取りサービスを行ってきた。

 はこぽすは、ネット販売やフリマアプリなどの商品購入の際に、受け取り場所としてプドーステーションを指定できる。再配達時には、日本郵便のオンラインサービス「マイポスト」の再配達受け付けから申し込み、プドーの宅配便ロッカーを指定できる。利用可能な事業者の拡大と機能拡充を行い、宅配荷物だけでなく多様な事業所の商品を扱えるオープン型宅配便ロッカーネットワークを展開する方針だ。パックシティジャパンは、仏クアディエント傘下のクアディエントシッピングとヤマト運輸の共同出資会社で、16年5月に設立した。

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