コスメ「シロ」 創業の地・北海道砂川市の「みんなの工場」 3カ月で10万人が来場

2023/08/16 14:00 更新


全国からシロのファンが訪れている

 コスメブランド「シロ」のシロが創業地の北海道砂川市に開業した「みんなの工場」がにぎわっている。4月28日のオープンから7月末までの約3カ月で9万5000人が来場し、夏休みシーズンの8月に入り10万人を突破した模様だ。会員データでは来場者の約2割が道外からで、その半分は1都3県。新千歳空港から車や電車で約2時間の人口1万6000人の小さな街に全国から人が集まっている。

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 みんなの工場は、シロの製造工場にショップやカフェ、キッズスペースを併設した複合施設。地域コミュニティーや観光資源が楽しめ、ガラス越しに製造工程を見られる。外壁や内装には間伐材を使い、市民とともに作り上げた。創業以来、自然素材の製品作りを続ける姿勢を体現する「人にも環境にも配慮した循環型の施設」だ。

オリジナルのフレグランスを作れるコーナーも

 同社は英国に路面店があるほか、米国や中国などでEC販売している。今秋には台湾に実店舗を開設予定だ。海外販売にも力を入れ、「世界から砂川に人を呼び込みたい」という。

 来街者を増やすためにホテル事業にも着手。24年春には長沼町に一棟貸しの宿泊施設「メゾンシロ」をオープンする。みんなの工場と同様に環境に配慮した設計で物作りも体験でき、一定期間は上顧客を招待する。JR砂川駅前の砂川パークホテルも取得しており、みんなの工場との連携も期待される。

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