中国・ベトナムのシューズ生産状況 消費国で感染広がり受注大幅減

2020/04/03 06:27 更新


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 「中国・広州にあるスポーツシューズの工場では受注が大幅に減っているようだ」と話すのは、グローバルスポーツブランドのシューズ開発に携わるWeDoイノベーション(ベトナム)の紅真次郎氏。ベトナムと中国に研究開発・製造拠点を持ち、業界動向に詳しい同氏に足元の状況を聞いた。

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 新型コロナウイルスの発生源となった中国では多くの製造業者が再開に向けて態勢を立て直し始めているが、発注元である欧米や日本などの主要な消費国は、新型コロナの影響が拡大し、受注が伸びていないもよう。

 紅ディレクターによると、「大手スポーツブランドの商品を北米に輸出している広州の工場は2月中旬に再稼働したものの、顧客から納期の延期や減産の要請がきている」という。「日本のブランドからの発注も3月以降止まっている」状況だ。「工場サイドは『ロングウインターが来る』と危機感を募らせている」という。東莞に拠点を置き、靴の製造設備を販売する台湾系のサプライヤーは、靴の生産が軌道に乗らないため、「設備のオーダーキャンセルが相次いで非常に苦しい」ともらす。

 一方、感染者が増加しているベトナムは現在、国外からの入国を停止している。3月6日に入国した紅氏は、「工場はおおむね稼働している」ものの、「現地労働者の混乱を避けるため、外国人訪問者の工場内への立ち入りを禁止している工場もある」。国外からの出張ができない上に、駐在員でも工場への立ち入りができず、サンプルの品質検証を十分にできない。「ブランドサイドの担当者はもどかしい状況が続いている」という。

 そんな中、ベトナム政府は3月31日に今後の感染拡大の防止措置として4月1日から15日間、全国民に対し、不要不急の外出を控え、自宅待機を求めた。工場の稼働は許可されているが、感染者が発生すれば工場を封鎖しなければならなくなった。しばらく量産にも影響が出てきそうだ。

 紅氏は「ブランドによっては機能面や環境配慮の観点で革新技術を導入し、商品の競争力を高めようとする姿勢が鮮明」と指摘。「当社は積極的にサポートを続ける」と強調した。

不要不急の外出が15日間禁止となったベトナム。4月1日朝のホーチミン市内の様子

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