みなさんピンと来ないようですが、パリに長年住んでいると、夏のパリほど快適な場所はないように思えてくるんです。
毎日天気が良く、暑すぎず、寒すぎず、湿気もない。ほとんどのパリジャン達はバカンスに出掛け、交通渋滞もない。世界一の観光都市であるがゆえ、一部の有名レストランを除けば、休みのお店も少ないから不便もない。パリ市も夏のパリを盛り上げようと、いたるところでイベントを企画しているので、普段のパリよりよっぽどエキサイトできるのです。
というわけで、パリの夏の風物詩をご紹介。
パリ1区、ルーブル美術館に隣接するチュイルリー公園では、シーズン毎に様々なイベントや催し物が開かれています。モード関係者たちにはおなじみの、パリコレやプルミエールクラスなどの見本市もここチュイルリーを使って行われているのです。
そんな公園に移動式遊園地が毎年やってきます。
移動式の遊園地はヨーロッパではさほど珍しいものではないですが、年々そのクオリティーや規模は向上しています。
観覧車、その隣はルーブル美術館の外観
子供だましと思うなかれ。
観覧車をはじめ、絶叫マシーン、ウォータースライダーなど、何種類もの大型アトラクションが設置され、射的や売店などの出店(でみせ)も立ち並ぶのです。
絶叫マシンも本格派
各アトラクションには別途料金が掛かるものの、入場は無料なので、お散歩がてらに立ち寄ってみてはいかがでしょう。開園時間も、昼11時から深夜0時過ぎまでと非常に長いため、時間を問わずに訪れる事ができます。
昼と夜の顔が違うのも、パリならでは。
昼は家族連れや子供達が、ワイワイ、キャーキャーしているけれど、夜はムード漂う、大人の遊園地。恋人達のデートスポットに早代わりするのです。絶叫マシーンも恋のスパイスに変わり、出店(でみせ)ではワインを傾けながら、大人の時間を満喫しています。
バーベーキューなどの出店も立ち並ぶ
射的店、豪華な賞品がズラリ
おすすめは、何と言っても観覧車。世界遺産となっているパリの町並みや、ノスタルジックな夜景を優雅に一望できます。
360度、パリの夜景を一望できる
観光もよし、デートもよし、パリでオシャレな遊園地を堪能してください。
のむら・しんじ フランス・パリ、日本にて、複数会社を経営する事業家。今年スタートした、フランス政府認可のワイン雑誌「33VIN」を皮切りに、食文化へのビジネスを展開中。パリコレ期間中は繊研新聞社の手となり足となりTHE SENKENパリ・オーガナイザーとしても活動。本人も何が本職かわからないほど、多方面で絶賛活躍中!