フランス革命記念日の特等席!、がたった10ユーロで堪能出来る。
7月14日は、「フランス革命記念日」「建国記念日」「パリ祭」などと呼ばれ、フランス最大の祝日イベントである。1789年7月14日に起こった、フランス革命の発端となったバスティーユ監獄襲撃が、今のフランスを形作ったという理由から、1790年に祝祭として制定された。
午前中には、大統領はじめ政府の主要人物、そして同盟国の要人が出席し、かの有名なシャンゼリゼ大通りにて、一大軍事パレードが開催される。兵隊や戦車はもちろんの事、フランス空軍の戦闘機までも上空を飛行させる徹底ぶりは、さすがフランスといった感じである。また、フランス全土でその様子が放映され、朝からパレード一色となる。
夜には、フランス各地で祝祭を祝うべく、花火が打ち上げられることも定例となっており、パリはエッフェル塔の真下から打ち上げられる。
今回は、その花火大会の特等席をご紹介しよう。来年の今頃の楽しみのために、ぜひ覚えておいてほしい。
お祭り好きのフランス人たちが、何万人と押し寄せる花火大会は、隅田川の花火大会を彷彿とさせる。エッフェル塔周辺は身動きも取れないほどの大行列で、人混みが苦手な方には耐え難い状況であるのは言うまでもない。
更に、行きも帰りも大渋滞で、タクシーはつかまらないし、電車は東京の満員電車以上の窮屈さ。もっと言ってしまえば、クーラーもない電車に乗車しなければならないのだ。
この時期、チュイルリー公園では、移動式遊園地が設置されることは、以前紹介したが、その遊園地の観覧車が、この花火大会の特等席。一人たったの10ユーロでパリの夜景と共に、エッフェル塔と花火を一望出来るのだ。
夜11時に花火の音が鳴る頃に並んでも、2-3分ほどで乗ることができるため見逃す心配はない。3周ほどまわってくれ、お客さんの乗り降り時に何度も止まってくれるので、ゆっくりと花火を堪能できるのだ。
フランス語が話せる人なら、2回分(20ユーロ)や3回分(30ユーロ)を前払いしておけば、長時間観覧車に居座ることも可能。そして、係員も記念日を祝っているため、どこかのんびりしており、シャンパーニュを持ち込むお客が居てもスルー状態。
完全個室で花火を見ながらシャンパーニュ。来年の7月14日は、観覧車に乗るしかないでしょ?
のむら・しんじ フランス・パリ、日本にて、複数会社を経営する事業家。今年スタートした、フランス政府認可のワイン雑誌「33VIN」を皮切りに、食文化へのビジネスを展開中。パリコレ期間中は繊研新聞社の手となり足となりTHE SENKENパリ・オーガナイザーとしても活動。本人も何が本職かわからないほど、多方面で絶賛活躍中!