ウェブマーケティングメディア「QUERYY」(クエリー)を運営するニュートラルワークス(神奈川県茅ケ崎市)の調査によると、多くの企業がSNS運用の予算を維持または増加させながら自社アカウント運用しており、フェイスブックの割合が減少傾向、ティックトックが増加傾向だった。
同社の「企業のSNSマーケティングに関する意識調査」によると、SNSマーケティングの予算は直近1年間で「増えた」「どちらかというと増えた」という回答を合わせると51.2%と半数を超えた。「変わらない」は42.8%となり、予算削減した企業はほとんどないことが分かった。予算が増えた理由は「集客や売り上げへの貢献が見込まれる」45.8%が一番多く、「新規顧客獲得につながる」41.7%、「費用対効果が高い」37.5%と続く。中でも予算が増えた施策は「SNS広告」53%、「自社アカウント運用」42.6%が挙げられた。SNSマーケティングの運用では、「内製」58%、「一部外注」34.8%、「全て外注」7.2%となった。外注している施策は「SNS広告」56.7%が多く、次いで「自社アカウント運用」28.7%、「SNSキャンペーン」25.7%と続く。
最も注力している媒体は「インスタグラム」49.7%、「ツイッター」36.5%、「LINE」「ユーチューブ」19%となった。今後、注力したい媒体は、「インスタグラム」48.9%、「ユーチューブ」27.6%、「ツイッター」23.9%、「LINE」19%。「フェイスブック」は12.6%にとどまり、今後注力する媒体では6.6%とさらに下げている。一方、現在の注力媒体としては2.6%の「ティックトック」が今後注力したい媒体として12.1%と地位を高めている。運用している媒体は「インスタグラム」が48.3%と一番多く、「ツイッター」32.4%、「LINE」16.4%と続く。運用の課題は、「他社との差別化」36.9%、「集客・売り上げにつながらない」30.8%、「ターゲティング精度」22.6%が上位だった。