双日、秋冬は色の微妙な変化で見せる

2015/04/10 05:34 更新


 双日ファッションは15~16年秋冬向けで、中白(なかじろ)染色やトップ染め糸など、色の微妙な変化にこだわった素材を強化し、レディスからメンズまで幅広く販売する。

 中白染色は「インディゴネルチェック」企画の差別化加工として導入する。綿の先染めネルで展開する柄の中心カラーにインディゴブルーのバリエーションを入れ、製品に仕立てた後に洗い加工で中白の色変化を表現する。染色はチーズ染色ではなく、デニムの糸と同じように、綿糸をロープ状に束ねて何回にも分けて浸し染めするロープ染色。手間はかかるが、独特の深みと上質感をもった色落ち感が得られる。約20柄を展開する。

 トップ染め企画は綿、ポリエステル・レーヨン、ウールの3種類のトップ染め糸を使い、質感の変化やコストの優位さを打ち出す。 

 綿トップ染め企画では、綿100%に加え、綿とナイロンやアクリルなどとの複合にスパンデックスをからませた素材で構成。ジャズネップやモールスキン、二重織り、起毛などストレッチ性を持たせながら、上品なカジュアル感、ぬくもり感を提案する。ウールトップ染め企画ではウール100%、ウールに綿、ポリエステルなどを複合させて、カジュアル感などを表現。ジャージーライクな二重織りやジャカード、シャンブレー起毛、裏起毛などを提案する。

 ポリエステル・レーヨントップ染め企画では梳毛調の質感を表現。ぬくもりに落ち感を加えて、スーツアイテムまで対応する。ストレッチ性も加味したツイルや起毛、チェックなど50マーク以上を展開する。



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