大規模な資金調達を積み重ねるバイオベンチャーのスパイバー(山形県鶴岡市)。独自開発した人工の構造たんぱく質素材「ブリュードプロテイン」(BP)は、次世代の環境配慮型素材として様々な産業界から期待されている。「大きな成長段階を迎え、繊維業界などを大きく変えることができる企業という認識で投資した」というのは、同社と戦略的提携を結び、100億円を投じた投資会社カーライル。山田和広日本代表と、スパイバーへ取締役として派遣された渡辺雄介マネージング・ディレクターにスパイバーの可能性を聞いた。
(小堀真嗣)
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多用途で非常に有望
――スパイバーの評価は。
山田 私たちの日本特化型のファンド「カーライル・ジャパン・パートナーズ」では、グローバルに生き残り、成長できる企業、環境に優しい企業を探すなか、スパイバーにはポテンシャルがあると評価した。技術も確立されて、いよいよ量産の段階。繊維用途以外にも合成皮革や毛髪など様々な用途として非常に有望だ。このような可能性のある会社は日本では珍しい。
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