「ユニチカから譲り受ける営業基盤と当社の製造基盤が一体となってシナジーを発揮し、販売拡大していける」。こう話すのはシキボウの鈴木睦人社長。とりわけシナジーを期待するのは、アジアの販売網を活用した海外市場への拡販だ。海外市場の開拓はシキボウにとって長年の重点課題。コロナ禍もあって足踏みもしたが、この間はベトナムを中心とした海外販促を活発化。ここにユニチカから譲り受ける営業基盤が加わって来期(27年3月期)以降、海外への販売をさらに加速する。
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成長への変革に弾み
シキボウは8月末、ユニチカの繊維事業に関する譲渡契約を締結。ユニチカから譲り受ける主な事業は、ユニチカの連結子会社ユニチカトレーディング(UTC)の衣料繊維事業の一部と、UTCの海外子会社の衣料繊維事業だ。
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