「学生と日本のファッション産業をつなげる」をコンセプトに活動する団体、レディ・トゥ・ファッションは22日、都内で学生とアパレル企業代表によるトークイベントを開いた。
「日本のファッション業界の未来」をテーマにファッション業界を志す学生とそれを求める企業との接点を広げることで、新しい就職・採用の形を模索しようと企画した。
参加したのは企業側が佐々木進ジュングループ社長、濱田博人TSIホールディングス取締役、東浩之ユナイテッドアローズ取締役。学生側は専門学校生や総合大学のファッション研究会で活動する学生ら4人。学生は事前に論点整理のための討議を重ねて参加した。
セッションでは学生の質問に「ビジネスを生むのにクリエーションは必要。良いデザインとビジネスは両立する」(佐々木氏)、「クリエーションは創造力。生活にプラスアルファを与えられればビジネスがついてくる」(浜田氏)、「クリエーションとCS(顧客満足)、ビジネスは二律背反ではない。バランスを常に意識している」(東氏)などと応じた。
またこの業界を目指す学生に対して「フェアな業界。チャンスがどんどん回ってくる。やる気のある人に入ってきてもらいたい」(東氏)などと呼びかけた。
同団体は仁野覚エスモードインターナショナル代表、織田晃杉野服飾大学特任教授を事務局幹事に、学生らが事務局を構成、幅広い学生・団体が参加している。