繊研新聞社が26年春卒業予定の服飾系専門学校生を対象に行った「ファッション意識調査」の結果がまとまった。「よく買うブランド」では、「ジーユー」が23年以来の1位に復活。長く大手SPA(製造小売業)と古着が独占していたトップ5の一角を崩し、「ユナイテッドアローズグリーンレーベルリラクシング」が5位に食い込んだ。
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よく買うブランドは、昨年2位だったジーユーが1位、昨年3位だった「ユニクロ」が2位と、一つずつ順位を上げた。昨年1位だった「ザラ」は3位、4位は昨年と同じく古着で、1位から4位は一昨年と同じ順位になった。
「好きなブランド」の項目で1位の「ヴィヴィアン・ウエストウッド」が、前年の倍以上に票を伸ばして9位。好きなブランドでトップ10の常連の「メリージェニー」も、10位圏外から6位に浮上。「アディダス」もトップ10入りを果たして、支持を増やしている。
好きなブランドで3位に入った「ハレ」も、上位圏外から一気に13位に上昇。「好き」=「憧れ」ではなく、いつも着ているブランドと捉える人が増え、「好きなブランド」「よく買うブランド」の両項目で上位に入るブランドが増えている。
「1カ月のファッション消費の変化」の項目では、「1カ月の消費額」は1万円未満が42%で3ポイント増加。1万円台が25%(1ポイント減)、2万円台17%(3ポイント減)、3万円以上が16%で前年並みと、支出を抑える傾向が見られる。
「1カ月のファッション消費比率」は「15%以下」44%(4ポイント増)、「16~20%」19%で前年並み、「21%以上」34%(4ポイント減)、「不明」3%で、ファッションに回す予算も減少傾向となった。
物価上昇の影響で、ファッションへの支出を抑え、等身大のブランドや古着でおしゃれを楽しむ傾向が強まっているようだ。