ジーンズカジュアルメーカー、ステュディオ・ダ・ルチザン・インターナショナル(大阪市)は「ステュディオ・ダ・ルチザン」20年春夏物で、地球に優しい有機ジーンズを250本限定販売する。有機栽培の茶綿を使い、縫製糸やボタンなどの服飾資材にも配慮し、そのまま土に還る物作りをする。アースジーンズと名付けた。
米国の昆虫学者サリーフォックスが89年に蘇らせた有機栽培の茶綿「フォックスコットン」を、6番手の経糸と緯糸にした。経糸は徳島で栽培された蓼藍(たであい)を、日本の伝統技法のカセ染めで糸の芯まで染め、15オンスデニムにする。さらに人工物のリベットを外し、ボタンは金属でなくウッドボタンを採用。縫製も綿糸を使う。シルエットはストレートで、3万8800円(38、40インチは4万800円)。
この商品はブランド40周年の最後のシーズンを記念して打ち出すもの。周年シリーズはほかに、ロデオ大会のパフォーマンスを演じるピエロがはいていたジーンズをモチーフにした個性的なピエロジーンズなどがある。
ピエロジーンズは大きめのシルエットで、特大の革パッチやボタン、リベットを採用し、ヒップ部分に迫力のある刺繍を入れる。セルビッジデニムを使った長めの丈でロールアップの着こなしを推す。2万9800円(同3万1800円)。