これまで米国、中国、インド、東南アジアと海外の事例を見てきましたが、今回はラテンアメリカです。コロンビアからラテン・アメリカ全域にマイクロフルフィルメントを提供するラッピ(Rappi)を取り上げ、諸外国と日本のテクノロジー企業の比較を行いたいと思います。
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カード不所持客に対応
ラッピは15年にコロンビアで創業しました。現在はブラジル、メキシコ、アルゼンチン、チリ、ウルグアイ、ペルー、エクアドル、コスタリカの9カ国の200以上の都市でサービスを展開しています。当初は小さなレストランのフードデリバリーでしたが、ユーザーの意見を取り入れ、生鮮食品や医薬品、ファッションやコスメ、家具、家電といった小売り分野をほぼ網羅するだけではなく、旅行やオンラインゲームといったサービス、さらには現金の出金・配送まで行っています。