コーセーが来年2月から、サックスフィフスアベニューで新ブランド「デコルテ」を独占販売する。ニューヨークの本店でまずポップアップストアを始め、2~3ヶ月かけてアメリカとカナダの7店舗に広げ、イーコマースでも販売していく予定だ。
これに先立ち、10月半ばにウエストビレッジの高級レストラン「ペリーストリート」で、プレス向け発表会が行われた。
ペリーストリートの朝食会で説明するコーセーの小林一俊社長
コーセー傘下の「コスメデコルテ」は、すでにアジアで実績があるブランド。モイスチュアリポソームというロングセラーの美容液は、コスメデコルテのアイコン的商品だ。
北米市場向けに開発したデコルテでも、美容液とクリームを中心にアイマスク、ファンデーション、口紅など14品目を扱う。小売価格は55~250ドルの予定。メインターゲットは、都市部に在住の30~40代の働く女性だ。
レストランにディスプレーされていたデコルテの商品郡。美容液は私も使ってみたが、浸透性が高いと感じた
さて、発表会は朝食付き。このペリーストリートは、かの有名なニューヨークのレストラン王、ジャン・ジョルジュ・ヴォンゲリスティンのレストランである。
ジャン・ジョルジュと息子のセドリック自ら手をふるった朝食は、キャビアやスモークサーモン、ベーコンつきフレンチトーストなど、わりとこってりしたラインナップ。野菜やフルーツのジュース、ココナッツのスムージー、チョコレートバブカやスコーンなどのペストリーもあった。
プレゼンテーションの美しい朝食
デコルテのスキンケア商品には岡山県美作の温泉水が配合されているとのことで、それに合わせてこの茶碗蒸しにも温泉水が使われた。アイマスクには松茸のエキスが配合されているそうで、さりげなく日本ならではの要素をアピールしている。
温泉水入り茶碗蒸しには、地球や人間に優しいというイメージも込められたという
広告にはケイト・モスを起用。アメリカではコーセーのブランド名はまだまだ知られていないので、超有名モデルを使って消費者の注意喚起を狙う。朝食会の最中、ケイト・モスからの簡単なビデオメッセージも紹介された。
「ケイト・モスは“ドア・オープナー”として必要だった」と小林社長
89年秋以来、繊研新聞ニューヨーク通信員としてファッション、ファッシ
ョンビジネス、小売ビジネスについて執筆してきました。2013 年春に始めたダイエットで
20代の頃の体重に落とし、美容食の研究も開始。でも知的好奇心が邪魔をして(!?)つい夜
更かししてしまい、美肌効果のほどはビミョウ。そんな私の食指が動いたネタを、ランダム
に紹介していきます。また、美容食の研究も始めました(ブログはこちらからどうぞ)