ニューヨークのメトロポリタン美術館で、アレキサンダー・ワンの公開インタビューが行われた。
インタビューしたのは、3年前までCNNのリポーターをしていたアリナ・チョさん。その前もABC、CNBCとテレビ畑で経験を積んできたジャーナリストだ。メトロポリタン美術館は、チョさんによる公開インタビューシリーズ「Atelier with Alina Cho」を開催している。
Courtesy of The Metropolitan Museum of Art/Billy Farrell/BFA.com
アレキサンダー・ワンは現在32歳。昨年は、ブランド創立10周年だった。私は、彼が21歳で初めてウイメンズウエアのプレゼンテーションをショールームのザ・ニュースのフロアでやったときから見てきている。
2007年7月9日付けの繊研新聞に掲載されたインタビュー記事を引っ張り出してみたら、「わ~この時はショートカットだったんだ!やっぱり若かったなぁ」としみじみ感慨にふけってしまった。
この時は23歳で、現在の広いオフィス兼ショールームに移る前、そしてニューヨークコレクションに参加する前だったのである。懐かしい~。
それはさておき、今回聞いて興味深かった話を紹介しよう。まずは幼少時代の話。
美容院でお母さんが終わるのを待っていたとき、ファッション雑誌をよく見ていたそうだ。アメリカでは、子連れが多いレストランでは、子供が退屈しないようにテーブルの上にお絵描き用の紙とクレヨンが用意されていることが多い。
そんな時、彼はいつもドレスや靴の絵を描いていたという。お母さんに「男の子っぽくない」と言われたとき、4歳だった彼は「これ、僕の将来の仕事だよ」と返したとか!
その後は、家族は常に温かくサポートしてくれ、一族にファッション業界人はまったくいなかったが、いろいろ協力してくれている。今も家族、そして高校時代からの友達との絆が非常に強いようで、「付き合っている人はいない」と話した。
インタビューを通じて、アレキサンダー・ワンが相当なパーティ好き、ダンス好きであることも明らかになった。ショーの前日でさえ、踊りに行くことがあるという。
スポーツジムには2ヶ月に1回数日行くくらいで、「行くたびに、『もう来ない!』と思う」とか。「それなのに(スリムな体型を)保っていられるのは?」と聞かれた彼は、「それは毎週金曜と土曜に踊りに行くからだよ」と笑顔で答えた。
メトロポリタン美術館コスチュームインスティチュート恒例のガラパーティの話も出て、今年同伴したコメディアンのエイミー・シューマーとの2ショット写真を背に、「今年はマドンナ、ビヨンセと同じテーブルだったんだよ!」と興奮気味に話していた。
尊敬しているデザイナーは、ラルフ・ローレンだそう。「最大のライフスタイルブランドをつくった人」と称え、ぶれない世界観を維持し続けていることを「本当に尊敬している」と語った。
最後は「どっちが好き?」のミニ質問コーナー。スナップチャットよりツイッター、ネットフリックスよりアマゾン、たんぱく質より炭水化物、猫より犬、お風呂よりシャワーを好むという。甘いものと香辛料のきいたものはどちらも好き。
「クルーネックかタートルネック?」と聞かれたときは、「断然クルーネック。タートルネックは着れない。似合わないんだ」と答えた。
89年秋以来、繊研新聞ニューヨーク通信員としてファッション、ファッシ
ョンビジネス、小売ビジネスについて執筆してきました。2013 年春に始めたダイエットで
20代の頃の体重に落とし、美容食の研究も開始。でも知的好奇心が邪魔をして(!?)つい夜
更かししてしまい、美肌効果のほどはビミョウ。そんな私の食指が動いたネタを、ランダム
に紹介していきます。また、美容食の研究も始めました(ブログはこちらからどうぞ)