縫製工場のサン 一貫生産強みにオリジナルに挑戦

2022/08/25 06:30 更新有料会員限定


河邊社長(左から2人目)と新規事業担当の長嶺さん(右端)。中央が社長の夫人で工場長の真利子さん

 生地加工から染色、縫製まで一貫生産のサン(香川県善通寺市)は、70年の歴史を持つカットソーをメインにした工場だ。一時は160人ものスタッフを抱えていたが、現在は20人ほどにまで縮小した。それでもなんとか踏ん張っているのは、自慢の技術やノウハウを無にしたくないという社長の思いがあるからだ。63歳の2代目、河邊智彦社長は、かつて失敗した工場直販ブランドの育成に再挑戦するほか、丸編み機の導入も準備、さらには綿花の栽培も始める。「自分が決めた引退まであと20年。絶滅危惧種と呼ばれようと、ここまで来たらやり切る」と意気込んでいる。

(永松浩介)

【関連記事】生地加工・縫製一貫のサン クラウドファンディング初のオリジナルブランドを販売

 52年に大阪市旭区で創業、59年には善通寺市にも工場を構えた。75年には善通寺一本に集約した。当初は布帛がメインだったが、布帛をジャージーに変えた園児向けスモックを企画・生産したところ大ヒット、カットソー工場に切り替えた。今でも子供服が65%を占める。

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。

すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!

今すぐ登録する

今すぐ登録する

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード電子版購読者限定



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事