色柄が魅力のニットウェア「ストゥー」23年春夏 ルイス・バラガンが着想源

2023/01/31 10:59 更新


コットン・シルクのカーディガンは、裾が若干、開くように設計した

 ニットを専門にするレディスウェア「ストゥー」は、ベーシックなデザインと豊かさを感じる着心地、柔らかできりりとした色柄を魅力にする。23年春夏は、メキシコの建築家、ルイス・バラガンにインスピレーションを得て、ピンクやライトブルーなど、壁面を彩る色を反映した。

 「素材、ニットの作り、着心地を含めてデザインする意識を大事にしている」とデザイナーの吉田里子。ニットのポロシャツは、細番手のコットンとリネンの混紡糸を使う。柔らかで清涼感のある着心地とともに、メッシュの編地をボーダー状に配し、グラフィカルでモダンに見せた。襟元はボタン仕様ではなく、少しカーブがかかったVライン。品の良さと抜け感のあるバランスも配慮する。

 カットソーでは、繊維質が長くて滑らかなスビンコットンのジャージーを使い、Tシャツなど基本のアイテムを揃えた。スビンコットンの自然な艶を生かし、カジュアルになり過ぎない大人の印象を作る。シンプルなカットのドレスは、肩の縫い目に細かいギャザーを入れ、たっぷりとした量感でドレープラインの映える一着に仕上げた。

 吉田は、英セントマーチン美術大学に留学した後、国内外のコレクションブランドでニット、カットソー、小物のデザイナーとして経験を積んだ。20年8月まで「マーガレット・ハウエル」に在籍して独立。21年秋冬にストゥーを立ち上げた。

コットン・リネンの混紡糸を使ったポロシャツ


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