瀧定大阪1月期、服地堅調で増収

2015/05/01 17:43 更新


 瀧定大阪の15年1月期は、服地事業が堅調に推移し、増収となった。製品事業は利益面で苦戦したものの、海外販売とともに拡大した。今期からはグループ経営体制となっており、16年1月期のグループ連結売上高は1030億円(前期比0.3%減)、営業利益9億円(9.6%増)を見込む。

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 単体の売上高は865億5500万円(4.1%増)。営業利益は基幹システムの投資に伴う減価償却費の増加により10億4000万円(7.7%減)で減益。経常利益は為替差益の増加で27億5500万円(49.4%増)となった。グループ会社20社を含む連結の売上高は1033億300万円(4.6%増)、経常利益は14億1300万円(67.8%増)と大きく伸びた。

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 カテゴリー別では服地が売上高460億8400万円(7.4%増)で増益。製品は売上高351億2400万円(2.1%増)で減益となった。地域別売上高は、全体の92%を占める日本が798億3700万円(3.3%増)で、輸出売上高が67億1900万円(14.5%増)。とくに中国と欧州の伸びが大きく、中国は19億8300億円(29.5%増)、欧州は14億7500万円(20.7%増)。円安に加え、顧客との距離を密にした営業活動が功を奏したと見る。

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 地域別仕入れ実績では、日本が483億円(9.1%増)。海外仕入れは292億円(5.9%増)で、中国以外のアジアと欧州が増えた。

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 今年2月からはグループ経営体制がスタート。スタイレムを中心としたサプライヤー事業は、在庫だけでなく、企画力、商品サプライチェーンも含めたリスク力を改めて強化。顧客に「便利に使ってもらえる会社」を目指す。また、販売力を生かして産地企業など生産現場との連携も深め、より付加価値の高い商品を提案していく。

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 一方消費ブランド事業は各事業会社のブランド発信力と収益力の強化を狙い、ブランドポジションのあり方を卸やネット販売など顧客との接点を再構築する。



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