京都・丹後で職人による手作りにこだわった雑貨を製造・販売するクスカ(本社京都府与謝郡、楠泰彦社長)はこのほど、江戸時代の織り技法「裂き織り」を駆使した生地を使ったスニーカーを発売した。クスカ京都・烏丸三条店と同社のオンラインショップで販売する。
裂き織りは、擦り切れたり、汚れたりと使えなくなった着物や洋服をほどいて布の状態に戻し、1センチ程度に裂いて横糸に入れて織り込む技法。今回はその技術を用いながらも、実用性も高めるために織り機を開発、裂き織りの古布とポリエステル糸を中に織り込んだ耐久性のある生地を製織した。スニーカーは、バルカナイズ製法に定評のある広島のスピングルカンパニーに製造委託した。
生地の特徴を出すために、今回はベーシックなスリッポンタイプのデザインにした。黒、ネイビー、丹後ブルーの3色で男女に提案、サイズは23センチ~27センチ(1センチ単位)。4万9680円。