帝人フロンティア(TFR)と旭化成アドバンス(AKAD)が来年10月1日付で合併することが決まった。合算売上高は連結ベースで4400億円と繊維系商社として屈指の規模となる。グローバルのバリューチェーン統合や新事業創出などシナジーを追求、30年近くに5000億円を目指す。
(中村恵生)
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12月2日にTFRの平田恭成社長、AKADの春見恵司社長が出席し、都内で会見を行った。平田社長は背景として繊維の国内市場の縮小やメーカー・商社の業界再編の流れを挙げ、「先行投資することで、リーディングカンパニーの地位を確立できる機会が来ている」と狙いを語った。春見社長は「旭化成グループ商材、独自商材、人材が当社の強み。今後もこれを最大限生かし、統合会社の企業価値最大化に貢献したい」と述べた。旭化成は新会社の出資比率20%とマイナー出資になるが、旭化成との取り組みは継続する。
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