「この3年余りでビジネスモデルが一気に変わった」と語るのは、縫製企業テラオエフの寺尾政己社長だ。長くアパレルメーカー向けOEM(相手先ブランドによる生産)を主力事業としてきたが、インフルエンサーや新規ブランドのクリエイター、イベント向け衣料など、個人事業主向けを中心として販路を一気に切り替えた。20年7月期売上高は2億8700万円だったが、21年は4億5700万円、22年見込みは7億円と2期連続で過去最高を更新している。
(山田太志)
兵庫県尼崎市で創業して今年で60年。社員は約50人。企画や営業、生産管理、本社縫製スタッフ10人を抱えるほか、協力縫製工場を組織している。婦人・紳士・子供、布帛・カットソー製品・セーター・レザーなど多彩にこなすのが強みだ。一時は中国生産に力を入れたが、海外生産のコストアップを早くから想定し、現在は金額ベースの国産比率が90%と路線修正した。新規販路の開拓で受注が伸びたほか、国産強化による単価の上昇も、好業績に貢献している。
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