テキスタイル、国内復調も懸念材料多し 新規・海外開拓、デジタル化に重点

2023/04/05 07:59 更新有料会員限定


デジタルデータも販売するスタイレムファブリックストア(スタイレム瀧定大阪)

 テキスタイル製造卸の22年の業績は、おおむね増収で推移した。国内アパレルメーカー向けの回復が主な要因だが、足元は回復ペースが鈍化しつつある。さらなる成長に向け、新興ブランドや海外の開拓、サプライチェーンの整備、デジタル化に引き続き力を入れている。

(三冨裕騎)

世界で成長できる

 20年、21年と落ち込みが続いていた国内アパレル向けだが、22年にようやく本格的に回復してきた。ただ、「サステイナブル(持続可能な)の影響で、アパレルがかなりシビアに作り過ぎを防ぐようになってきた。売り切って終わり。なかなか追加発注が来ない」といった声もあり、市場全体で以前のような規模には戻らないと見る向きは強い。

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