素材・染色企業で広がる天然の色 “色”人気とエコのイメージで

2022/01/18 06:30 更新有料会員限定


前冬から「ハーブファブリック」の訴求を強める(東播染工)

 素材企業で、植物から抽出した天然色素で染める技術が広がっている。人気が継続する色物を、自然に優しいイメージで表現できるとして引き合いも多い。一方で、綿やウールを中心に、原料本来の色を生かした無染色の打ち出しも活発になっている。

(橋口侑佳)

 植物で染めるというと、草木染がイメージされることが多い。植物の花や果実、根などを煮出した液に生地を浸して染め、水に溶かした金属などとの化学反応で色を固着・発色させる方法だ。1色を何十種類もで構成する天然色素は、奥行きのある色を放ち、古くから親しまれてきた。しかし、手間がかかり、同じ色を繰り返し出すことが難しい上、色落ちしやすい。このため現在、日本に流通する商品の大半は化学染料が使われている。

課題乗り越え開発

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。

すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!

今すぐ登録する

今すぐ登録する

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード電子版購読者限定



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事