日本を代表する高級婦帽子のマキシン。神戸・トアロードの工房に足を入れると、うず高く積まれた年代ものの木型や材料、歴史を感じさせるスチーム設備やアイロン、もくもくと作業を続ける職人の姿に圧倒されます。でも、一般消費者はなかなか、こうしたところを見ることはできません。
で、こんなところに、目をつけた旅行が最近、注目されています。タイトルは「おとな旅 神戸」。神戸を代表するスウィーツ、パン、ステーキ、真珠、コーヒーといったブランド、ショップの中や裏が体験できるという日帰りツアーです。
既に始まっていて、マキシンの体験コースは来年2月15日と3月18日なんですが、予約で完売(各回6人限定、参加料は4500円)したそうです。工房をじっくり見られて、マキシンを代表する職人、山口さんや大平さんの話も聞けます。
他にも、「世界一の朝食」として知られる神戸北野ホテルの山口シェフの朝食が、宿泊しなくても食べられるツアー(6000円)もあります。「山食」で有名なイスズベーカリーで、おいしいパンをつくるツアーも、食道楽の私には魅力的なツアーです。
ツアーはほとんど平日の昼間に設定されています。定年退職した人とか、ゆとりのある主婦とかを対象にしているわけです。私も定年したら、のんびりとこんな体験をしたいなあと、思っています。
古川富雄 大阪支社編集部長が、関西のファッションビジネス情報の周辺、裏を紹介