ルクアイーレ ひょっとしたら、、、(古川富雄)

2015/04/03 17:24 更新


4月2日、JR大阪駅にルクアイーレがオープンしました。話題の商業施設なので初日から大変なにぎわいとなっています。問題はこの盛況がどこまで継続するかですが。

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ルクアイーレの最大の特徴は、「専門店と百貨店の融合」です。言葉にすると、実に平板ですね。もともと11年にJR大阪三越伊勢丹として開業するものの、うまくいかず、コンセプト変更を迫られた当初から出ていたフレーズです。

率直に言って私もこの発想には「なんだかなあ」という思いをもってました。ところが、最終的にコンセプトが決まり、プレス発表を聞くと、「うん?、これは」と思い、実際売り場を見ると「おお、ひょっとしたら、やっちゃったか」という思いも出てきました。



フットケアサロン


悪い意味ではありません。専門店とイセタンが違和感なく配置され、それぞれの店、売り場はテイスト型、ライフスタイル型が目立ちます。都市型商業施設の新モデルになるのでは、という予感もします。

で、ルクアイーレの何が良いかと言うと、なんとなくわくわくする、じっくり歩いてみたいという空間になっていること。フロアごとに婦人服なら服ばっかり並んでいる百貨店でもなく、専門店が整然と並ぶファッションビルでもなく、なんとなく新しさや心地良さを感じさせるのです。

 

 
写真画像を靴に落としこめる「イロンナ」


例えば、地下1階の「イセタンシューズ&バッグス」には、中央の良い場所にフットケアサロンがあり、角質をとってくれたりします。きらっきらっと輝くカボチャ形のサロンで、売り場の人は”シンデレラ“と呼んでいます。こんなの、なかなかありません。

元々百貨店だったビルを使っているので、制約はあったでしょう。でも、新しい物というのは、だいたい崖っぷちから生まれます。

その点、今回のリーシング、商品そろえは相当苦労のあとが見られます。成功するかどうかは、消費者が出すのでなんともいえません。その答えが今から楽しみな館であることは間違いありません。

 

 
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