「タイガー・コペンハーゲン」と「ASOKO」によって、大阪で起こった“プチプライス雑貨”ブームが今秋、東京に飛び火することになりそうです。
タイガーはデンマークを本拠とする世界的雑貨チェーンで、昨年7月、大阪・アメリカ村に日本1号店ができました。2年ほどリサーチして準備は万端だったはずですが、いきなり品切れ続出し、臨時休業せざるを得なかったのは記憶に新しいところです。でも、アメリカ村が賑わうのは、本当に久しぶりのことでした。
遊心クリエイションのアソコは今年3月、大阪・南堀江にオープン=写真。やはり、開業から客が押し寄せ、あっという間に商品がなくなりました。それでも、臨時休業に追い込まれなかったのは、本社と倉庫が近くにあったから。社員総出で、商品を運び、品出し、陳列を繰り返して乗り切りました。若さとやる気を売りにする新興企業だからできたとも言えます。
両店はこの秋、原宿周辺に2号店を出します。アソコは9月下旬、明治通りのアウディショールームの向かいにオープン。8月25日には外観が姿を現します。タイガーの方は、場所、時期を公表していません。いずれにしても、徒歩圏内にできるのは間違いありません。大阪よりはるかに市場規模の大きい東京で、消費者や一般メディアがどんな反応をするのか、楽しみです。
古川富雄 大阪支社編集部長が、関西のファッションビジネス情報の周辺、裏を紹介