合繊生地などを製造するカジグループ(金沢市)は、自社素材を使ったトラベルグッズブランド「TO&FRO」(トゥー&フロー)で、「アンリアレイジ」(森永邦彦)との協業品を企画した。新たにデザインしたレインコートや傘、オーガナイザーに〝空〟をイメージしたプリントをのせた。
同社が昨年立ち上げたテキスタイルブランド「KAJIF」(カジフ)での製品サンプルをアンリアレイジに依頼したのをきっかけに協業となった。「ピクセルスカイ」をコンセプトにした今回の企画は、実際の空の写真の解像度をぐっと下げ、大きな四角のピクセルで構成する柄をプリントした。
自然とデジタルというアンリアレイジらしい対極のモチーフを取り入れ、色は昼間の青空(ミッデイ)、夕暮れのオレンジ(ダスク)、濃紺(ミッドナイト)の3色。折り畳み傘(1万3000円)、超軽量オーガナイザー(2800~5800円)、トートバッグ(5900円)といった既存アイテム以外に、アンリアレイジが新たにデザインした6.5デニール軽量素材を使ったアノラックパーカ(3万2000円)、レインコート(4万5000円)も出した。
店頭販売は6月からの予定で、両者の直営店のほか、卸販売も行う。雑貨店などトゥー&フローの既存販売先だけでなく、これを機にセレクトショップなどファッション系の販路開拓を狙い、この第1弾以降も継続する予定。