《東レが未開の地に拓いた〝南通モデル〟㊤》改革開放の下、100万平方メートルの一大拠点を構想

2026/01/05 13:00 更新会員限定NEW!


染色の東麗酒伊印染の初出荷式。合繊長繊維のノウハウがない中国で、立ち上げは苦労した

 国内繊維メーカーの海外事業として、ずば抜けた存在感を放つのが東レの中国事業。進出から30年を経て、繊維の連結売り上げ1兆円のうち、約3割を稼ぐ重要拠点となっている。だが工場開設当初は赤字続きで、その後も現地との競合などでビジネスモデルの転換を余儀なくされるなど、幾度も苦難を乗り越えてきた。足元では中国経済が停滞するが、糸・生地・開発一貫の〝南通モデル〟でこれに立ち向かう。

「世界の工場」前夜

 上海の北西約150キロ、江蘇省南通市に東レの繊維製造拠点はある。敷地面積は100万平方メートルと東レグループで最大規模で、ここに長繊維テキスタイル製造の東麗酒伊織染南通(TSD)、原糸製造の東麗合成繊維南通(TFNL)、東麗繊維研究所中国(TFRC)といった繊維関連拠点が集積し、今日では不織布、フィルムなどの事業も行っている。

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