24~25年秋冬トレンド解説 ⑤70年代ノスタルジア 久々に出てきた注目株

2024/04/17 14:00 更新有料会員限定


 70年代を背景とするノスタルジックなスタイルは、24~25年秋冬の有力トレンドの一つとして期待されている。継続トレンドが多いなか、久々に出てきた注目株。各地のファッションウィークで、有力ブランドが提案した。シアリングのコートやサファリジャケット、エアリーなラッフルドレス、フレアパンツなどがキーアイテムとなる。

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 70年代ノスタルジアは、懐かしい雰囲気とともに装飾的でロマンティックなムードを兼ね備えている。長らくトレンドが続くミニマルの対極にあるスタイルが、振り子の法則のように有力トレンドに躍り出た。

 動きのあるガーリーなルックは、ファッションが楽しくなるような自由で明るいムードがいっぱい。女性が素直に「着たい」と思えるデザインでもある。古着やエイジング素材が注目される昨今の流れも影響していそうだ。

 特徴は、色あせたような茶系の色、ビンテージ風の素材、布の動きを感じるフルイドライン。それらの特徴を持つアウターやブラウス、パンツなどの単品アイテムを組み合わせて構成する。フォークロア、サファリ、ウェスタンテイストのアイテムも出ている。

ヴィクトリア・ベッカム
モリー・ゴダード

 キーアイテムは幅広い。アウターはシアリングブルゾンやコート、ファーコート、ケープ、サファリジャケット、ボマージャケット。ファーコートは顔が埋まるほどもこもことした量感、ケープレットディテールのベルテットジャケットも目を引く。

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