中国発ブランド「ウーヤー」が日本での販売を開始する。オーバーサイズなシャツやアウター、ミニドレスに可愛い動物柄やガーリーなモチーフをあしらったデザインが特徴だ。本国では20~40代の女性から支持を集める。5月に初めて東京・明治神宮前のギャラリーで関係者向けの期間限定店を出した。今後日本での出店も予定している。
14年に上海で創業した。中国の大手カジュアルブランドでディレクターを経験したイン・ケンキョウ氏が「万人向けではなく、本当に自分が作りたい服を提案したい」と考え、立ち上げた。現在、中国に直営店と代理店が運営する店舗を合わせて100店以上ある。24年度(1~12月)の売上高は日本円換算で100億円を超えた。平均客単価は6万~8万円。

25年春夏物はクマのぬいぐるみをイメージした立体的なワッペンを縫い付けたカーディガンやスタジャンなどを企画した。猫やバラのデザインをあしらったオーバーサイズなシャツ、大きな金魚の柄をプリントしたバルーンシルエットのキャミドレス、ビーズやビジューをふんだんにあしらったツイードジャケットなどもある。キャッチーなデザインが多いが、刺繍やパッチワークは職人による手仕事だ。

海外販路開拓に乗り出しており、24年から越境ECを開始、同年秋にはロンドンで初の期間限定店を出店した。日本では期間限定店を皮切りに、販路開拓を進める考えだ。