売り場観測・専門店メンズ12月 ダウン、中わたアウターを主役に

2020/12/10 06:28 更新有料会員限定


 会員向けのセールが段階的に始まる月だが、防寒アウターなど冬物をプロパーで売るわずかな時間を可能な限り有効に使いたいと考える店が多い。モンスターパーカなどミリタリー由来で次の売れ筋となりそうなアウターも現れており、ミリタリーを前面に押し出したスタイリングを軸にこの時期の売り場をレイアウトする店もある。

 ただ、例年よりはるかに少ない買い上げ実績に終わる店が多く、他に冬アウターで目立った売れ筋となる商品は事実上ない。「カナダグース」「ザ・ノース・フェイス」などの人気モデルは、今季はECで抽選販売になった店があり、在庫もほとんど残っていない。人気ブランドのアウター目当てに来店し、ついでに別の服も見るという客の動きは見られない。客単価を少しでも上げようと、数少ない来店客のニーズを接客でうまく察知し、セット買いにつなげることを徹底すると話すショップが多い。

【関連記事】売り場観測・専門店メンズ10月 秋はセットアップのバリエーションで勝負

ビームス原宿

◆アーバンミリタリー

ブルゾン3万2000円、シャツ1万円「ビームス」、プルオーバー2万5800円「スタイルアイズ」、ジーンズ1万8000円「オールドパーク」、ブーツ3万8000円「ドクターマーチン」

◆ダウンは90's風味で

ダウンジャケット3万円、セーター1万1000円、スウェットパンツ1万1000円「ビームス」、シューズ3万円「ビームス×クラークス」

《今月のアピール》

 前月から継続している都会で楽しむミリタリースタイルを推す。すでに完売したアイテムもあるが、フライトジャケットやモッズコートなどで都会的なレイヤードスタイルを提案する。後半はオリジナルのダウンジャケットなど防寒系アウターを軸に冬物の消化を急ぐ。

シップス原宿店

◆上質アウターでシック

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。

すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!

今すぐ登録する

今すぐ登録する

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード電子版購読者限定



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事