売り場観測・百貨店ミセス11月 不安定な気候で重衣料不調

2019/11/29 06:26 更新有料会員限定


 11月の百貨店ミセス売り場は、全体的に不調だった。10月末には一部秋冬物に動きが見られ、消費増税の影響からの復調を期待する声もあったが、伸びなかった。暖かい日が続いたこともありコートなどの重衣料の動きがまだまだ鈍いことが大きい。

 ニットアイテムやドレス、ブラウスなどが動いているとはいえ「消費自体が冷え込んでいる印象」という声もある。消費マインドが上がる年末年始に向けて期待がかかる。(価格は税込み)

【関連記事】売り場観測・百貨店キャリア10月 ニットトップとドレスが動く

京王百貨店新宿店

◆ポイントデザインのニットが人気

 11月は増税の影響が収まることを期待していたが、なかなか戻らず全体では前年を割っている。今の時期に動いてほしいコートが不調だったことが痛かった。ただ、10月からは4割ほど売り上げが戻っているほか、顧客向け施策などの強化で客単価は上がってきている。

 厳しいなかでも動きがあったのは、1枚でも様になるワンポイントのテクニックが入ったトップ。袖や身頃にギャザーなどがあるニットが良かった。首元は隠れるくらいの長さが好まれている。丈は年々少しずつ短くなってきている印象。以前のようにパンツ一強ではなく、スカートとの組み合わせも好まれるようになっていることが要因の一つと分析している。

 12月以降に向けては、優待施策やインナーとプラスワンのコーディネート提案でコートをなんとしても売っていきたいとする。

裾や袖にアニマル柄の「エヴェックス・バイ・クリツィア」のニット(1万8700円)
「ジャンニロジュディチェ」のドット柄が特徴的なニット(2万7500円)

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。

すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!

今すぐ登録する

今すぐ登録する

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード電子版購読者限定



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事